政治家の殺し方

Twitterでフォローしている中田宏さんの著書。
最近、あまり名前を聞かないので、目立つ活動はされていないのかと思いきや、
Amazonのレビューや、この本に関するご本人のつぶやきを読むと、
謂れのない中傷や叩きに、大変なご苦労をされてきたご様子。

ブログを書くようになって、本や雑誌の広告に注意がいくようになったのですが、
先日、橋下徹さんに関する、悪意を剥き出しにした週刊誌の広告を目にして、
正直、橋下さんはあまり好きではないのですが、これはあんまりだろうと思うことがありました。

こうした現象は、話題の人を叩いておけば売上げが増すからだと単純に考えていましたが、
その裏には別の思惑なども絡んでいるようです。

折しも、とある件に関する各新聞の記事を検証する仕事があったのですが、
「記事を書く立場」の人が「どういう印象を持たせたいか」が露骨に表れていて、
メディアが中立で正しいというのは幻想に過ぎないのだと改めて思いました。

好き・嫌い、正しい・正しくない、正義・悪。

そういったものを判断するために必要なのは客観的な情報。
そして、これだけ情報があふれている時代でも、客観的な情報を得るという最初のハードルは、
それほど下がっていないように思います。比較・検証を行い、背景を想像する。
与えられた情報には意図があるのだと、心する必要があるのでしょう。

かなり前の本ですが、元気を貰えそうな一冊。
ままならない日々を変えようともがいている時期、中田宏さんの言葉は励みになりそうです。